■レスポンシブ対応のメリット
レスポンシブデザインを適用すると1つのHTMLで様々なデバイスのサイズ変更に対応できます。
通常であれば各デバイスそれぞれに合ったデザインでWEBサイトを制作し、URLが異なる2つのサイトとして運用しなければなりません。
しかし、レスポンシブ対応にするとURLとHTMLを一括で管理できる為、更新をはじめとするWebサイトの管理や修正がしやすくなります。
また、上記のようにURLが統一できる事から管理や運用だけでなくWebサイトコンテンツの改善対応がしやす為、業務効率化に繋がり、Webサイト運営の工数が削減できる事で人的リソースを抑えられます。
近年はスマホ利用者が多い為、多様なスマホ画面に適したレスポンシブWebデザイン、および、Webサイトコンテンツ構築は最優先事項であり、デバイスに合わせた表示をする事でユーザビリティの向上が見込め、UXが向上し、結果的にPVやCVの向上にも繋がります。
例えば、PC版のページレイアウトにしか対応していない場合、ユーザーがモバイル端末から該当のWebサイトにアクセスをすると文字が小さくて読めない、画像が大き過ぎて切れるなどの不具合が起こりやすい為、途中で離脱してしまったり、使用を避けるようになったりしてしまいます。
SEOはユーザビリティを評価基準の1つとしていると言われており、どのデバイスにおいても見やすいサイトは評価されやすく、利用者の満足度が高くなり、結果的に検索順位に良い影響を与えます。
また、Googleはコンテンツの評価基準をスマートフォン向けのサイトに統一しました。
これにより、レスポンシブ対応されたWebサイトはGoogleからの評価が高くなる為、上位表示されやすくなるというメリットがあります。
直帰率とは、訪れたWEBサイトの最初のページで離脱する割合のことを言います。仮に、スマートフォンでPC用デザインのWEBサイトを閲覧すればサイズが大きく読みづらくなってしまうため、自然と直帰率は高くなります。
しかし、レスポンシブ対応されているサイトであればどのデバイスでサイトを訪れたとしても自動的にレイアウトが変更される為、見にくい、読みにくいと言った印象を与えにくく、ユーザーの離脱率を防ぐことができるでしょう。
■レスポンシブ対応のデメリット
レスポンシブ対応は、モバイル版・PC版など様々な端末を考慮した初期設計を行う為、時間を要します。
加えて、レスポンシブ対応用のCSSなど、必要に応じたファイルや記述が必要となりコストもかかります。
モバイル版・PC版で同じコンテンツ(写真、文章)を使用する為、広告などの影響でスペースに収まりきらず、デザインの自由度が制限される事が懸念されます。
また、サイトのレイアウトによっては対応が難しいケースがあり、例えば、PC版ではサイドバーの目立つ位置に表示されている情報がスマホではメインコンテンツの下部に表示されてしまうといった事も考えられます。
その為、デザインの自由度が低くなり、端末ごとの特性を活かした魅力的なデザインが難しくなるというデメリットがあります。
レスポンシブ対応のサイトは、PC版のHTMLコードやcss、画像など大きいファイルを読み込む場合もある為、環境によってはスマホ・タブレット等のモバイル版ではWebサイトの読み込み速度(表示速度)が遅くなる場合があります。
また、レスポンシブデザインは、PC版もスマートフォン用も同一のHTMLを使用しますが、一方には不要となるコードも含まれてしまう為、読み込みに時間を要す事も考えられます。
読み込みに時間がかかればその分、表示スピードも遅くなる為、離脱に繋がる可能性が高くなります。